【HSCの特徴より】集団、大人数が苦手!自称“コミュ障”8歳息子の場合

8歳の息子たけるは、自称  “コミュ障”  。

 

“人見知り”的な特徴を、“コミュ障”と捉えていて、YouTubeを観ていて自然とインプットしたようです。

 

ニュアンスで何となくわかる“コミュ障”という言葉ですが、

これは医学的な観点から見た“コミュニケーション障害”とは違うもの。

念のためウィキペディアの一文を引用いたします。

 

コミュニケーション障害(コミュニケーションしょうがい)は対人関係を必要とされる場面で、他人と十分なコミュニケーションをとることができなくなるという障害のこと。コミュ障(コミュしょう)とも称されるが、これは実際の障害とは関係なく単にコミュニケーションが苦手な人を指すネットスラングとして使われることが多い。

ウィキペディアより出典

 

スラングとは、隠語、略語・俗語のこと。つまり、コミュ障とはもともと、インターネット利用者の間でのみ通用する特殊な言語表現だったのですね。

 

ポジティブな“コミュ障”

 

        f:id:kokokaku:20180417210004p:plain

『おれコミュ障』と明るく宣言するたけるには、『コミュ障』に対するネガティブなイメージはほとんどありません。

たけるが『コミュ障』的になるのは、相手や環境に関係していて、本人も親も、そのことを否定もしないし、克服しなきゃとは思わないからです。

 

実際に、1対1だったり、たとえ複数人がいたとしても、配慮のある、心が許せるメンバーであれば、言葉も態度も思考力も創造力もなめらかで、自然で快活なコミュニケーション能力を発揮するのがたける(HSC)なのです。

 

それが、対極にあたる環境では、いわゆる『コミュ障』が発動するというわけです。

 

鋭い感受性で見えないものまで感じ取るHSCは、相手との関りが自分にとって健全かそうでないかを感知し、言葉にはできない分、身体が正直に反応し、口が固く閉じて開かなかったり、身体が固まったりするのです。

 

f:id:kokokaku:20180307160212j:plain

 

否定や克服は逆効果 

そのような特性を何度も否定されてしまうと、コミュニケーションがぎこちなくなることで恐怖心や羞恥心を抱いたり、相手にどう思われるか気になると、苦手意識は強まり、悪循環を招いてしまいます。

 

否定したり克服させようとするのはHSCにとっては逆効果。

今のままの自分ではダメ。

自分の感覚は間違っている。

といった自己否定感を植えつけ、トラウマがトラウマを呼び、恐怖心や羞恥心まで植えつけられると、適応障害や社会不安障害がもたらされやすくなることは容易に想像できます。

 

HSCの特徴を親も本人も理解し、「できない」「苦手」「しない」ことを肯定していられること。

 

できれば、身内や先生、ママ友やお友達など、深く関わる方々には、HSCに対する自分たちの考えや態度を伝え、それを尊重してもらえるような工夫をしておくこと。

それができればHSCの子育てはずっと滑らかになるのが感じられると思います。

 

というわけで、今回は、HSCの特徴のひとつである、

「集団に合わせることよりも、自分のペースで思索・行動することを好む」

をクローズアップして、否定的に捉えられやすいHSCの気質をたっぷり肯定していきたいと思います。

 

集団に合わせることよりも、自分のペースで思索・行動することを好みます。

 

集団に合わせるのが苦手・・・

自分のペースで思索・行動することを好む・・・

 

それってワガママなんじゃないの?

 

いいえ、違います!

 

ひとことでHSCといってもタイプは様々ですが、共感性が高く、モラルを大事にするHSCは、場を乱すようなことは好みません。

 

つまり、自分勝手なのではなく、集団に合わせるのが本当に苦手

特に相手の考えを押しつけられたり、強要されたりすることをとても嫌がります。

自分のペースで思索・行動することができないことが苦痛な気質で、強いストレスを受けてしまうのです。

 

誰にでも得意なこと、不得意なことがありますが、その不得意なことが、まさに『集団』や『集団に合わせる』『コントロールされる』こと、なので、自然な反応ととらえ、まずは肯定してあげることが大切なのです。 

 

(HSCの敏感さの強弱は、個々によって差があります。

そのため、以下の説明はすべてのHSCに共通して同じレベルで当てはまるというわけではないことをあらかじめお伝えしておきます。 )

 

集団の環境ではどのように感じるの?

・怖い

・不安

・苦痛

・吐きそうになる

 

集団はどうして合わないの?

慣れない気質か、慣れるのに人よりとても時間がかかる

『慣れ』が通用しない子がいます。

 

HSCの敏感な性質は、生まれつきの気質ですので、『慣れ』が生じにくく、やっと慣れたとしても、その場からしばらく離れると元に戻ってしまう傾向にあるのです。

私は、海水魚と淡水魚の違いにたとえ、淡水魚が海では生きられないのと同じくらい生きる世界はそこではない!ということを示しているのではないかと捉えています。

 

     f:id:kokokaku:20180417211120j:plain

敏感だから

敏感さゆえに、ささいなことでも刺激を受けやすく、

争い事や大きな声、競争、目立つ、環境の変化、早いペースや騒音、厳しい注意や怒号などに強いストレスや苦痛を感じます。

 

無理に当てはめさせられるとどうなるの?

・緊張する。

・混乱する。

・固まる。

・落ち着きや集中力がなくなる。

・人への配慮ができなくなる。

・いつもの自分らしさや実力が出せなくなる

・ストレス反応が起こる「落着きがなくなる」「泣きやすい」「家で言葉遣いや態度が乱暴になる」「すぐにカッとなる」、「不眠」「発熱」「頭痛」「吐き気」「腹痛」「じんましん」など)。

 

       f:id:kokokaku:20180119195358j:plain

どうしたら馴染めるの?

先生にHSCの特徴を把握してもらい、ニーズを伝える。

例えば学校であれば、子どもさんがHSCであることや、HSCの特徴について、先生に把握してもらえるようプリントを渡すなど、先生方全体で情報を共有してもらう工夫をしましょう。

ニーズを伝えるのは、子どもさんで難しいようであれば、親御さんの代弁が必要です。

相手が自分の気質を理解していて、何でも言って大丈夫という安心な信頼関係が築けている相手でなければ、言葉をうまく出せません。

そんな時は、親御さんが代弁してあげることで先生との連携や信頼関係を築くことを優先するのが近道になるのです。

  

ストレス

子どもさんの気持ちやストレス反応を受け止め、十分な愛情やスキンシップで満たす。

逃げ場所を確保してあげる。

休みを取らせてあげる。

など、HSCが安心と感じられる環境や対応を心掛けます。

 

しかし、人によって、どうしても馴染めない子、何とかゆっくり馴染んでいく子、馴染んだけれど、環境が変わったらまた馴染めない子。

と、環境や年齢など、様々な条件でもそれぞれ違いが出ますので、見極めが大事です。

 

 

どうしても馴染めなかったらどうしたらいいの?

HSCの中にはホームエデュケーションがベストな選択という子がいます。

HSCにとって、学校という集団での環境は過酷だからです。

 

でもそれではいつまでも社交性や社会的なスキルが養われないのでは?
将来この世の中で自立して渡り歩いていけるの?
将来どうやって生きていくの?
今のうちに、他の子に交じって鍛えられておいた方がいいのでは?
子どもを社会に適応させるのが親としての務めなのでは?

 

と、心配が頭を占領するかもしれません。

  

それに、

いつかは学校に戻さなければ・・・

もっと厳しく突き放さないと、強く育たないのではないか・・・

自分の判断が子どもをダメにしてしまうのではないか・・・

 

などの葛藤が湧くことは、頑張って社会に適応してきた私たちにとっては自然なこと。

 

ですが、どうしても馴染まない子には、言葉にはできなくても、きっとその理由があるはずです。

 

考えを押しつけられたり、強要されたりすること、管理や指導をとても嫌がるHSCは、自分の気質や個性を肯定し信頼してもらえる関係性や環境の中でこそ、もっとも健康で健全に育つことができる、というところに注目し、独自の育ち方が見いだされていくことを、私は心から応援したいと思います。