子どもが荒れた時の対応で悪循環が止められたママの話

こんにちは、kokokakuです

今日は、カウンセリングでのお話です。

 

2人のお子さんを持つママは、カウンセリングをスタートしたばかり。 

2人のお子さんのうち、上のお兄ちゃんの方がとっても敏感で、ちょっと育てにくいと感じてこられたのですね。

もしかしたらご自分の心理状態が子どもさんに影響しているんじゃないか、と心配されてご相談されたのです。

 

インナーチャイルドワーク

私のカウンセリングは少し独特です。

インナーチャイルドワークといって、幼く無力だった頃の自分と出会い、生い立ちの中に取り残されたままの心の傷、その時の出来事、感情に戻って感じなおすようなイメージワークを行っています。

 

1回目のワークでその方は、0歳から保育所で過ごし、物心ついたころから下の兄弟姉妹がたてつづけに生まれ、いつも良い子で我慢している自分に出会いました。

もっと甘えたかった、いつも寂しかった、でも言えなかった。

言ったら仕事と家事で忙しいお母さんを困らせるから。

 

ワークの中でお母さんに勇気を出して気持ちを伝えようとすると涙が溢れて声が詰まります。

「・・・お母さん、寂しい、本当はもっと甘えたい」

 

そういうふうにして、本当は何を我慢していたのか、

本当は何を望んでいたのかに気づいていくのです。

 

すぐにかけつけてほしい

それから少し経ってご主人とぶつかった時、感情が爆発して荒れてしまったのだそうです。

「そうなると放っておかれるのだけど、その時荒れている自分の姿が息子の姿と重なって見えて・・・、あ、こんな時はすぐにかけつけてほしいんだって思ったんです。

次の日、息子がまたグズリ出した時、他のことを後回しにしてすぐにかけつけたんです。

そうしたら、いつもはどんどんエスカレートするのに、落ち着いていったんです」

とおっしゃいました。

私はすごい、と思って、

「駆けつけて何かされたんですか?」

と尋ねました。

 

「ずっと背中をさすってました」

 

もうこんなことを聴くと、私まで涙があふれてきます。

子どもの頃の私も、たくさんの方々の子ども時代も、今の子どもたちも、やっぱりそういうケアを必要としてきたのがわかるから、じーんとくるのです。

 

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「〇〇ちゃん(ママの小さい時)も、そんなふうにお母さんがすぐに駆け付けて、背中をさすってほしかったんでしょうね」

と言いました。

 

子どもの姿を子どもの頃の自分の姿として見てみる

例えば子どもさんが荒れている時、親という立場や目線で子どもさんの姿を見ていると、イライラしたり、腹が立ったり、怒りたくなったりします。

しかし、「荒れている子どもは子どもの頃の自分の姿」、そういう見方になると、ちょっと違いがでてきます。

と私は思っているのですが、いかがでしょうか。

 

子どもの喜怒哀楽、意志、欲求など、ありのままの姿を見る時、

「自分が子どもだった頃も、こんなふうな気持ちや意志、欲求があったんだな」

と気づくこともあります。

 

「本当はこうだった」という気持ち、

「本当はこうしてほしかった」というニーズを今の自分がわかってあげられることで、

「なんだか少し子どもに優しくなれる」

不思議な現象が起こるのです。

 

ちなみにそのママは息子さんに、

「こういう時はママにどうしてほしいと思う?」

と背中をさすりながら聞いたそうです。

すると息子さんは

「こうやってればいい」

とぶっきらぼうに答えたそうです。

小学校低学年のお兄ちゃんの強がりの中に、やっぱりママの愛情がまだまだ必要っていう本当の気持ちが見える光景にキュンとしました。

 

時代は変わって子育ても変わってきている実感

【究極の“待つ”子育てシリーズ】をはじめて、たくさんの嬉しいコメントをいただいています。ありがとうございます。

その中に、6歳で『抱っこして』という子どもさんと、それに応じるママのやりとりが、数件ありました。

嬉しかったです。

時代は確かに変わってきたなと思えました。

今も昔も、まぁ~子どもは本当にママの存在や愛情、スキンシップを求めていますよね。

何歳になっても、必要なものは必要。

 

そうそう、大人になっても必要ですもんね。

みなさんは何が必要ですか?

パパの思いやり?

自分の時間?

心が必要なもので満たされることもまた重要な、

「優しい子育てのもと」

なんですよね。

 

さいごまでお読み下さりありがとうございました。

それではよい週末になりますように☆彡