先日嬉しい出会いがありました。
私が「学校に行かない選択」についてnoteで書いた記事(学校に行かなくても将来は大丈夫なのか|kokokaku(斎藤 暁子)|note)を偶然読まれて、話をしたいと思って下さった“実希さん”です。
偶然にも、今私がコミュニティを学ぶために参加している“コルクラボ”のメンバーとのお知り合いで、つないでもらってZoom(オンラインミーティングのアプリ)でお話できたのでした。
実希さんのこと
まずは、実希さんのご紹介です。
お名前は、岡本実希さん。
1991年生まれの27歳。前日に髪を切ったから、、とのことでしたが、アラフォーの私からすると、とっっても若くてかわいくて、すぐに “好き” と思いました。
しかも実希さんはなんと東大のご出身!
高校生になったばかりの頃は、何でも努力して乗り越えるもの!という考えだったのが、ある経験をきっかけに変わったのだそうです。
実希さんのサイト『un-control』のプロフィールより
児童養護施設での学習支援ボランティアを通して、貧困・格差問題に興味を持ち、東京大学大学院で教育社会学を専攻。現在は、発達障害等のお子さまをサポートする学習教室で働きつつ、ライターをしています。子どもをまるごと、ありのまま、肯定的に受け止められる親フェチ。
少しシャイで、何となくの高学歴の方のイメージや先入観があるとしたら、そのどれにも当てはまらないような柔らかい雰囲気の素敵な方なのです。
『un-control』
サイト運営は、実希さん単独で行っておられ、お仕事は、発達障害等のお子さまをサポートする学習教室の先生と、ライターさん。
私の『HSC子育てラボ』などもそうですが、自分のサイトの記事は、どんなに頑張って書いてもライティング代などもらえません。
それでもなぜやるのか?どうしてはじめたのか?
実希さんのこころざしと目的が書いてある以下のnoteには共感しかなく、引用させていただきたく思います!
「胸をはって好きだ!と言えることがない」というコンプレックスより
大人が最終的に不安なのは「子どもがしっかりと自活できるか(稼げるか)」というところだと思う。
「いくらゲームに没頭する力があるお子さんは天才です」
と言ったところで
「じゃあそれでどうやって生きていくの」
というところが今の社会だと圧倒的に見えづらいから、結局安心できそうな「お勉強」に戻ってきちゃうのだと思う。
だからこそ、没頭する力を持っている人がインターネットとか、コミュニティとか新しい資源を使ってどうやって自活しているのか、そのロールモデルがいたら安心できるのかなと思う。
(ここで言うロールモデルとはあくまで「そういう生き方もあるんだね」という安心材料であって、「その人みたいになれ」ということではないのだけど)
もう本当に、「好きなこと」に「没頭する力」は生きていくうえで必要うんぬん以前に、個人が楽しく生きる!っていうシンプルな命題のために必要なこと、だとも思っているので、そのために幼少期に親をふくむ周囲の大人がそれを阻まないというのはとっても大切なことだなと思います。(ある程度大きくなったら自分で考えてそういう場を選びとるのも必要)
だからこそ、
①新しい教育の枠組みと実践例
②そういった教育で育った人はこんなふうに幸せに暮している!という2つをなんかまとめたサイトというか、そういうのつくれたらいいなあって思ってちょっとずつ始めているのだけど、かたちになったらいいなあ。
ホント、これなのです。安心材料。
不安なのは大人だけでなく、子どもさんの中にも、できれば普通に学校に行きたい…そう思っても体が拒絶して行けないつらさだとか、将来が不安で、選択肢があったとしてもどうしていいかわからないという場合もあります。そんな状況に安心や希望となるのが、実希さんの言う “ロールモデル” の存在だと思うのです。
どうして学校に行かないのか?
どうしてその選択をしたのか?
それはどんな生活なのか?
選んでみてどうだったか?
将来はどうやって稼ぎ、自活するのか?
そういうことを身近に感じられるといいなと思います。
そして実希さんは、『そういった教育で育った人はこんなふうに幸せに暮している!』という“幸せ”に焦点を当てている。
そんなふうに、“幸せ” になるための選択があることを、取材を通してリアルに届ける実希さんのこころざしに、私は感銘を受けました。
そんな『un-control』は、次ようなことを届けるサイトです
「un-control(アン・コントロール)」では、「これまでの常識やルールにとらわれない教育のかたち」を紹介しています。
学校に行かなきゃ一人前じゃない
親や先生の言うことは聞くべき
テストでよい点数をとったほうがいいそんな今までの常識に支配(コントロール)されず、ひとりひとりの「やりたいこと」を大切にし、生きる力をはぐくむ教育のかたちを探して、届けていきます。
実希さんは、取材を行ってすべての記事を書いていらっしゃいます。
「ホームスクール」「通信」「サドベリースクール」・・・
その子に合った学び方やその選択に至った経緯、親御さんの考え方、子どもさんの様子や言葉もリアルに伝わってきます。
『学校』や『既存の教育』にとらわれない選択について興味をお持ちの方や、そのような選択の必要性を感じていらっしゃる方には本当におすすめです。
さいごに、昨年の12月に開設されてからこれまでの記事を一挙ご紹介します。
もっと取材と記事を増やすために
お仕事をしながらの取材やライティングには限界があります。
でも、もっと取材をして記事を増やしたい・・・
そこで実希さんは、ライターさんを募集されたのだそうです。
しかし、その代金は自己資金からの出費になるので、それにも限界があります。
今後、クラウドファンディングでその資金を募ることも考えていらっしゃるのだそうです。
私自身、実希さんのこれまでと、これからの取材記事には需要も希望もあります。
これから出会うたくさんの方に紹介し、それによって救われる方がいらっしゃるとも思っています。
だからこのような活動に光が当たって支援が集まるといいなと思います。
さいごまでお読みくださりありがとうございました。