子どもの後追いが辛い。原因は?いつまで続いた?【究極の“待つ”子育てシリーズ⑦後追い編】

こんにちは、kokokakuです。

【究極の“待つ”子育てシリーズ】7回目のテーマは『後追い』です。

 

これは本当に多いですよね。

成長のための通過点とは言うものの、とっても大変な『後追い』。

たくさんのママ・パパがブログで伝えて下さってますし、身の回りでもよく聞きます。

 

例に漏れず、たけるも後追いがひどい幼少期でした。

しかも長かった。

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究極の“待つ”子育て というより、“待つしかない” と言った方が合っていますね。

 

2人目以降のママだと上の子で経験していたり、子育て自体に慣れていて、後追いのために精神的に追い込まれる、という方は少なめなのかな、という感じがしています。

しかし、一人目で、それこそ「まさに今」のママにとっては精神的につらいことだってあるので、いつまで続くのかとか、対応とか、気になるところですよね。

 

今回は、息子たけるの後追いについてと、それに向き合ってきて思ったこと、気づいたこと、待った結果を紹介したいと思います。

 

たけるの後追いの歴史

いつも言っていることですがたけるは敏感で繊細で感受性豊か。

赤ちゃんの頃は、寝る時は必ず抱っこ。

やっと寝たと思ってお布団に降ろしたり、その場を離れようとすると、パチッと目が開いたり、熟睡に入っていなければ絶対離れさせてもらえない赤ちゃんでした。

 

そんなたけるの後追いに気づいたのは、2歳か3歳の頃だったと思います。

というのも、きっともっと小さい頃からあったのだろうと思うのですが、とにかく抱っこの赤ちゃんだったので、ママと離れること自体が無かったのです。

トイレの時も、お風呂の時も、掃除の時も、料理・・・とにかくいつでもそばで何かしてるか抱っこかで、視界から消えることがない。

 

それが3歳前後、多分抱っこの割合が減ったり、おしゃべりで十分に意思疎通できるようになった頃。

ママが視界から消えると

「ママ・・・、ママ?・・・、ママー!・・・ママーーーーー!!

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返事をしても、すぐに姿を見せなければパニック状態になるようになったのです。

 

きっとみなさんそうしているように、私も、たけるの視界から離れる時は必ず

「ママ、トイレ行ってくるからね」

「洗濯物干してるからね」

などと報告は必須でした。

それでもちゃんと伝わっていなければパニック。

なのでかなり念押しして伝えていました。

 

原因

後追いは、それぞれの気質によってあるなしや強弱、期間の長さも異なると思います。

それはそうと、じゃあなんで?

原因が気になります。

一般的に言われている、成長・発達段階でのあれこれといわれる原因はわかるんだけど・・・3歳、4歳でこのパニック。

なにかきっかけ(原因)があるのかな、と考えました。

思い当たったのはふたつ。

 

ひとつめは、2歳半の時、保育園に預けようとしたこと。

この時は1時間の慣らし保育を2日間やっただけで断念する結果となりました。

詳しくは別の時に書きます。

 

もうひとつは、お買い物に行った時に車で寝てしまったので、急げば大丈夫!と思って車に残して行った時。

急いでお買い物を終えて帰ったら、恐怖に満ちた表情で大泣きしていたこと。

 

これらがトラウマになっていて、フラッシュバックでパニックになってしまう。

 

つまり、「ママがいない」状況が、トラウマとなっている過去の怖かった体験を呼び起こさせるわけです。

 

ママからすれば、悪気もなければ仕方がない、そんな出来事でも、まだ無力で自分でなんとかできる術がなかった当時のクマノミくんにとってはとてつもない恐怖だったのですね。

 

原因を考えることで後追いに対する向き合い方やクマノミくんの気持ちの受け止め方が変わりました。

 

とはいえ

とはいえ子どものパニックがママの心に与える負担はただならぬものじゃありません。

細心の注意を払って、不安にさせないように工夫しても、たけるの不安は一向に取れないから。

ひどい時期は、たけるを降ろすために車の周りを移動する一瞬の間でも、ママが視界から消えると一気に不安が大きくなっていました。

明らかにトラウマの後遺症ですよね。

クマノミくんのようなHSC気質の子は、同じ出来事でも、強く影響を受けてしまうので、後あとの心のケアが大事。

無理に克服させようなんてことは、こういうタイプの子には厳禁なのです。

大きくなってから問題を抱えがちですし、劣等感ばかりが拡大していきますので。

だからこそ“待つ”を徹底することになったんですよね。

で、結局車の乗り降りは、

・私がたけるの視界から消えないように、車のフロント側を通って移動すること

・たけるを降ろすまでは運転席のドアを開けたままにしておくこと

という約束をし、6歳になる頃まで続けてたかな。

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ママのトラウマ

「いや、こっちがトラウマだわ」

という気持ちもありました。

たけるのパニックの声や表情で起こる胸のざわめき・・・

ほんとにこっちがトラウマになってるぐらいなんですけど、と感じて思ったのは、

 

「たけるの姿って、小さい頃の私じゃない?」

 

ということ。 

つまり、私も小さい時・・・。

 

やっぱりトラウマになった出来事や不安があって、その時の不安や恐怖心はケアされることのないまま記憶のどこかに封印していたのです。

すぐ下に妹がいて、受け止めてもらえる環境ではなかったし、我慢してきたからなぁ。

きっとたけるは、私の分まで不安を表現して、本当はこんなに不安だった、守ってほしかったって気持ちを思い出させているのかもしれないなぁ。

 

そう思うと、たけるの後追いのプレッシャーは激減しました。

 

 

かくれんぼができない子

かくれんぼができない子がいるってご存知ですか?

よく言われる原因としては、スマホなどでいつでも誰かとつながっているからといったことを聞きますが、私はこれもトラウマの一種じゃないかと思っています。

 

ママと離れることが耐えられないぐらい無力な時期にママがいなくて怖い思いをしたとか。

 

かくれんぼでひとりになることができない子は、トラウマとなる出来事に対するダメージを強く受けやすい気質、つまりHSCタイプの子ではないかと思うのです。

かくれんぼができなくても、怖がりでも、ママと離れるのが苦手でも、それは絶対にその子が悪いのではありません

その子に原因があるのではありません

気質と体験が重なり合って、その影響が出ているだけ。

そしてそれはもしかしたらママの幼い頃の姿だったりするかもしれないのです。

だから、かくれんぼに限らず、恐怖や不安を抱きやすい子は、その気質を認識したうえで、大丈夫になるまでママとパパが理解・受容という安心を与え続けることが大切なのです。

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安心で満たされたら今度はひとりも心地良い

たけるが完全に大丈夫になったのはいつでしょうか。

5歳の頃、幼稚園でママと離れても、家に帰って急にママの姿がなくなるのはまだダメでした。

急にあれ?となったのは、7歳になる少し前でした。

もう後追いとは言わないレベルだとは思うのですが、そういう目安や定義は別として、

ママが何も言わずに視界から消えても気にしなくなったし、小さな3畳のお部屋で、ひとりで過ごすことも増えてきたのです。

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お留守番や、一人でのおでかけはまだまだ絶対無理だけど、ずっとたけるを見ているからわかります。

必要な時期に、必要なことが自然とできるようになる。

それが、その子独自の大切な成長・自立のスピードなのです。

 

おわりに

園や学校へ行くと、子どもはたくさんのことを吸収しながらどんどん成長していきます。

すると、成長のペースやできること・できないことなど、うちの子とよその子との違いがいろいろ気になります。

また、世の中の枠からはみ出ると、極端にいえばダメな子、ダメな親みたいなレッテルが気になって標準の枠・ペースに当てはまってほしいと思ってしまいます。

だけど子どもの人生の主役は子ども自身なんですよね。

凸凹でも、ペースが遅くても、枠にはまらなくても、適応が苦手でも、その子の自己肯定感を守ることができるのは、ありのままのその子であることを受け止めてくれるパパとママの存在です。

 

今日は、特にHSC気質の子や、HSP気質の親御さんへのメッセージが濃い内容になりましたが、人それぞれの多様性をたくさんの大人の方が認識されることで、世の中全体の枠が拡大していくといいな~、と願っています。

『後追い』や『ママ離れ苦手っ子』へのプレッシャーや負担が少しでも楽になって、子どもと親御さんご自身と、小さい頃のご自身に優しくなれる瞬間が増えますように。

以上でした。

最後までお読み下さりありがとうございました。