ただいまです!
しばらくぶりの更新です。
5月23日(水)、東京・渋谷にある株式会社コルクさんの会議室で、
ポッドキャスト「コルクラボの温度」の収録、
同じく渋谷・道玄坂にあるBook Lab Tokyoさんで行われた、コルクラボというコミュニティのイベントに家族で参加、著書「ママ、怒らないで。」やHSC(Highly Sensitive Child)についてお話させてもらってきました。
敏感気質(HSC)で人が集まる場所や目立つことが苦手な息子“たける”はどうだったのか?
また、どうして東京まで行くことになったのか?
収録やイベントはどうだったのか?
今日はその一部始終を前半と後半にわけてお話したいと思います。
*今回は「です・ます調」でなく「である調」で、レポート風にお伝えします。
覆面編集大賞受賞とサポート
昨年の8月、私が覆面編集大賞に応募し、その後覆面編集大賞を受賞したことは、このブログで伝えてきた。
大賞受賞したことで、覆面編集部さんが、私が夫と出版していた「ママ、怒らないで。」という本にスポットを当ててくださり、
「ママ、怒らないで。」やKokokakuの認知度が高まるためのサポートの提案を頂き、実際にサポートを施して頂いたことで、本の売れ行きも上昇。
何よりこれがきっかけとなって私自身の行動に火がつき、『HSC子育てラボ』の立ち上げにまで至った。
そして、そのサポートの中のひとつがポッドキャスト「コルクラボの温度」出演だった。
ポッドキャスト出演計画
ポッドキャストの出演計画は、初めはZoomを使用してのオンラインでの出演予定だった。
とはいえ、その頃覆面編集部で私や著書『ママ、怒らないで。』を強力にサポートしてくださっていたmakicooさんのご出産も近いのかな?と思っていたことと、オンラインでの会話の収録にはいくつか難しいところがあり、ちょっと先が見えない状態。
↓ makicooさんが「ママ、怒らないで。」をもとに書かれたnote
しかしその後、新たにやりとりを始めていたポッドキャスト部のとっちーさんから「ずっとお待たせしてスミマセン! ゆっくりめになると思いますが進めていきたいと思います」とのご連絡を受けた。それが3月後半のこと。
その数日後から、朝起きるとなぜか強い動悸と口喝、日中も続く。
何か病気かと不安になり、健診でも受けなきゃかな・・・と思うほど。
謎の動悸の原因とは?
しかし、いや、この動悸は心因性かも?
ん~、でも不安や恐怖ではなさそう・・・。
何日も続く動悸にいよいよ謎が深まったある日、「これは何かあるぞ」と感じた。
この手の動機は・・・「あれだ! 促しだ!」
過去の経験と重なってそうひらめいた次の瞬間、「あ、東京に行かなきゃ」とつぶやいていた。
東京へ行こう!ポッドキャストの出演、HSCのたけるは?
だけど、ひらめきと現実のギャップ!
HSCのたけるが何て言うだろう・・・。
いや、でも、、そのひらめきの瞬間以降、動悸はピタリとなくなったのだから答えに間違いはないわけで・・・早速たけるに打ち明けた。
「ママね、ポッドキャスト、東京に行って出演したいと思ったの。もちろん収録の時、たけるも一緒じゃないと無理って伝える。一緒がダメだったら行かない」
たけるは私の本気度を察知したようで、いくつか質問してはきたが、躊躇なく私を後押ししてくれたので、夫の意思も確認し、気持ちが固まった。
ポッドキャスターのとっちーさんへは、
「息子(8歳)がHSCで大人しく、恐らく私から離れないので、収録の際同伴になっても差し支えがないかどうか」
尋ねると、「同伴はもちろんOKです」とのお返事!
イベント参加のお誘い!? HSCのたけるのこと、どう伝えるか問題
それから、スケジュールのやりとりが続く中で、コルクラボというコミュニティのイベントへのお誘いをいただいた。
ここでも一瞬葛藤。
(わ~、ぜひ参加したい! でもたけるやパパは・・・)
ふたりとも、こういう集まりはとにかく苦手!
そこでとっちーさんにこんなメッセージを送った。
コルクラボのイベントにお誘い下さりありがとうございます!
すてきな体験や、出会いにとお考えくださって、すごく嬉しいです!
ぜひ!!!!と、私は思うのですが、何せ息子はHSCで、学校にも行ってません。人が集まる場所はどうしても苦手なのです。
ただ、私としては、せっかく一度にたくさんの方とつながれる機会を与えて頂いて、それを手放すのは残念すぎるという思いがあります。
難しいとは思いますが、参加できる方法がないか、ちょっと考えさせてください!!
そして、HSCやたける、学校に通っていない理由などがわかるブログ記事のURLを添えた。
それに対するお返事は・・・
会場のすみっこにソファがあるので、息子さんとそこに座っている、でも大丈夫です。それから、息子さんのことをあらかじめコルクラボの人たちには伝えておいて、「そっとしておいてね」と周知しておくこともできると思います(完全な周知は難しいのですが……)
「たける、あのね、とっちーさんが、収録の後、コルクラボのイベントにいらっしゃいませんか?って言ってくれてるんだけどぉ」
「人いっぱいいるの?」
「うん、たぶんたくさん」
「え~」
「でもね、会場のすみっこにソファがあって、そこに座ってるでいいし、みんなに「そっとしておいてね」って伝えるようにしてくれるって。
ママ、こんな機会もらえるなんて奇跡だと思うの。ママはできれば参加したい」
「いいよ」
「え!?」
ありえない!
でも、とっちーさんがご理解、ご配慮下さっていることで安心して大丈夫って伝わったんだと思う、あっさり、即答でOKくれた!
次は夫!
たけるがOKしたことを聞き、夫も一切の躊躇なく賛成!
すごい!!
こうして5月23日の東京行きが正式に決定した。これが4月7日のこと。
絵本作成・Twitterのダイレクトメールで事前の打ち合わせ
それから1か月たったGW明け。
事前の打ち合わせが始まった。
そこで、
コルクラボのイベントでKokokakuさんのことを紹介し、Kokokakuさんに前へ出ていただき、少しだけお話を伺えればと思うのですが……どうでしょう? もし難しければ、ご無理なさらなくて大丈夫です。
というご提案を頂いた。
またここでも一瞬葛藤!
私はぜひ! なんだけど、たけるが・・・。
やはりこればかりは、たけるも“無理”との答えだった。
そこで・・・
息子に尋ねたらやはり即答で断られたのですが、せっかくの機会なので、お話しできたらいいことを文書にして代わりに読んでいただくことも考え、したためてみたいと思います。
ちなみにHSC・HSP度の高い子や人に共通する、大勢の人、初めての場所、注目、目立つといったことが苦手なかんじがお伝えできればと思って、絵本風に仕上げたものがありまして、ぜひご覧いただきたく添付させていただきます。
ここでちょうど制作中だった絵本の原稿をPDFでお送りした。
HSCの子の敏感さやそれによる反応を、親はわかっていたとしても、HSCという気質の概念をご存知ない方にその感覚をわかってもらうことは中々難しく感じるもの。
さらにこのようなやりとりで、HSCだから・・・と理解を求める時、どうしても相手の手を煩わせてしまうとか、気を遣わせてしまうというのが実際なので、ひとつひとつハードルが高くなってしまう。
なのでHSCの子の、つらいと感じやすい感覚がじんわりと伝わるようなイラストと、できるだけ短い文章で、「あぁ、そうか」と思ってもらえるものを創りたいと思って創ったこの絵本は、今回のイベント参加についてのやりとりが後押ししてできたものでもあった。
↓ 絵本の1ページ
いざ東京へー東京でのこと
東京行き、ポッドキャスト、イベント参加が楽しみすぎるたけるが感知していたものと、「透明人間」申請
東京行きも、収録も、イベントも、たけるは楽しみでたまらない。
4月の終わりから「あと何日?」と聞き続け、数日前からは「楽しみすぎて吐きそう」といい、本当に楽しみすぎて高揚し、大好きなYouTubeもほとんど見なくなっていた。
これはきっと、コルクラボというコミュニティの方々の安心な空気をたけるが感知しているに違いない、と思えた。
そしていよいよ、2年ぶりの東京へ。
スライド
イベント前日、覆面編集部でKokokakuの紹介を担当して下さったきゅうたろうさんが、仕上がったスライドを送ってくださった。
HSCのことにも触れてくださっている!
そして、当日私がお話できなくても臨機応変に対応しましょうと、常に細やかに配慮して下さるのが心強かった。
「透明人間」申請
同じく前日、とっちーさんからこんなご質問を受けた。
事前にコルクラボの人たちに息子さんのことを説明したいのですが、大人はどのようにふるまうのが適切ですか? 目が合ったらにっこり会釈、って感じでしょうか?
あまり話しかけないほうがいい、というのは聞いていたのですが、見ないようにするのもきっと怖いだろうなと思うので……
「わぁ~、こんなふうに聞いてもらえたらすごく安心。すごいね。
たけるはどう? 目が合ったら笑ってペコっとかするかんじはどうなのかな」
「ん~」
・
・
・
「見ないようにした方がいい?」
「おばけとか?」
「いや、透明人間!」
「なるほど!透明人間って思ってもらえばいいわけね。いるけど見えてない、みたいな。OK! そう伝えるね」
それに対し、とっちーさん、
息子さんのこと、わかりました! 冷たい感じになりそうですが……汗 そういうものなのですね。みんなにも伝えておきます!
そうだよね。ほんとに良いのかな・・・って、知らなかったら私でも思ってしまう。存在無視してるようで悪いなって。
でも、「透明人間希望」のタイプの子(人)もいるんだってこと、私も知ることができた。
さぁ、明日はいよいよ本番。
私たち家族みんなにとって初めての体験のオンパレード。
どんな一日になるのか、【後編】へつづく・・・